かるたとは、一般的にカードゲームのことです。かるたという言葉は、ポルトガル語で“手紙”や“トランプ” を意味するcartaに由来しています。
かるたには、いろはかるた、百人一首など様々な種類のかるたが存在します。
どのかるたにおいても、読み札と取り札という二種類の札がセットになっていて、基本的な遊び方は一緒です。
読み札が読まれたら、相手が取るよりも早く、読まれた札に合った取り札を取るというものです。
いろはかるたは、江戸時代から親しまれている江戸いろはかるたが有名です。
犬棒かるたと言われることもあります。
読み札(字札)取り札共に46枚ずつあり、あいうえおが学べる仕組みとなっています。
取り札には、絵が描かれているため、まだひらがなが読めない幼児でも聞いて遊べるのが特徴です。
いろはかるたの場合、より多く取った人が勝ちとなります。
百人一首とは、飛鳥時代から鎌倉時代の優れた歌人の代表的な和歌を一人一首選んで作られた和歌集であり、何種類も存在すると言われています。その中でも歌人・藤原定家が、京都小倉山の山荘の襖の装飾のために選んだとされる小倉百人一首は百人一首の競技かるたにも用いられ、通常、百人一首といえば小倉百人一首を指すまでになっています。
百首のうち、四十三首が恋を題材にした歌となります。季節を題材にした歌の中では、秋に関して歌ったものが最も多く、十六首も選出されています。なお、百人のうち女流歌人は二十一人、僧侶は十五人です。
この小倉百人一首を使用したかるたでは、読み札には和歌、歌人名、歌人の大和絵が記されており、取り札には下の句のみが書かれています。
*読み札 *取り札
百人一首を用いたかるたの遊び方には、散らし取り、源平戦、競技かるたの3種類あります。
散らし取りでは、100枚ある取り札をばらばらに並べ(散らし)、二人以上で競い合います。いろはがるたと同じでより多く取れた人が勝ちです。
競技かるたとは、全日本かるた協会の定めた明確なルールに従って行われる一対一で行われる本格的な競技のことを指します。
源平戦は、2チームに分かれ(源氏と平家)100枚の札を50枚ずつに分けて札を取り合います。競技かるたと似たルールですが、二人から3人以上でまで成り立つチームに分かれて行います。
ミュンヘンかるた会では、競技かるたの普及・紹介活動を行っています。
競技かるたとは優雅な印象を与える百人一首を勢いよく払うマインドスポーツです。
スポーツ競技としてみると急に地味な印象になってしまいますが、集中力・記憶力・瞬発力・体力、強いメンタルなどを求められる事から畳の上の格闘技とも言われています。
最近では、漫画「ちはやふる」の影響もあり、競技人口が増えました。
競技かるたで求められる5つの要素が受験勉強にも良いと再び注目されています。
夏にはかるたの聖地である近江神宮でかるた甲子園が行われ、新年にはクイーン・名人戦でかるた日本一が競われています。
また、近年では日本だけではなく、海外でもたくさんのチームが存在しています。その中でもタイでは、百人一首かるたを日本語ツールとして使用しているため、競技かるたが普及しやすい傾向にあるようで、とても強い選手がたくさんいます。
ミュンヘンかるた会で、札を取る一瞬の緊張と興奮、取れたときの楽しさを体験し、同時に百人一首の世界を楽しみませんか?